「おやすみ、世界」

今まで載せていた詩集「おやすみ、世界」が完結しました。

これは元々、詩を書く授業で書いたものを集めた詩集でした。先生に見せるだけじゃ勿体無いなぁということで、こうやってサイトに掲載することになった次第でございます。

作品は、ページ下部にあるカテゴリタグ「おやすみ、世界」よりご覧いただけますと幸いです🌟


今回は、作品本編ではありませんが課題提出時に添えたあとがきを掲載します。


あとがき

この詩集は、ある戦いで世界が滅び独りぼっちになった青年が、生き残りなのか一人の大切な命を守り平和な日常を送っていくというような物語を軸にテーマとして作成しました。

体裁は、以前に授業でやった画像に詩を添える(詩に画像を添える)ものが楽しかったのでそれを取り入れています。

この後は各詩一編ずつ取り上げて、解釈というか解説のようなものを述べていきたいと思います。


「3341」

タイトルは、「寂しい」という意味で駄洒落のような語呂合わせです。

闘いで独りぼっちになってしまったアンドロイドの青年が、誰もいなくなったことを嘆き悲しむ場面。


「救いのような」

青年が、生き残っていたのか突然生まれたのかはわからない命を救い守る場面。

タイトルは、守られた方ではなく守った青年への救いを表しています。

独りぼっちで寂しかった彼の心の隙間を埋めた、新たな命。彼に救いのような何かを与えられたのではないかと思います。


「責任転嫁」

これは、喧嘩をしたのか全てを相手のせいにしている青年の場面。

責任を押し付けるその姿は、まるで人間のようだった。


「水彩スコープ」

水彩のように憎悪と好意が混ざり合って溺れていく青年の心情。


「春」「空のうみ」「まなざしが気持ち悪い」

青年たちが過ごした、何でもない日常の場面。

「救いのような」で救った人間以外の命(花)が産まれる「春」と、やることもなく空を見上げた「空のうみ」。

喧嘩別れをしてしまい、人間と再会した頃には向こうは記憶を失っていた。青年の悲しさを表現した「まなざしが気持ち悪い」。これについては、正直後付け設定ではあるけれどタイトルは記憶をなくしている人間目線。


「残骸アラウンド」

街に蔓延るインスタ映えに物申したかっただけです。


「路地裏エチュード」

暗くてジメジメしている、嫌な臭いがする路地裏で出会った美しい猫の話。

路地裏で反響する猫の声を表現しました。


「忘却ストリップ」

今までの思い出を青年が忘れていく場面。

大切なものなのに忘れていってしまう辛さを表現しました。

忘れていっているため、あえてここだけ画像を無しにしています。



引用画像

「3341」ニーアオートマタ ゲーム起動画面スクショ

「責任転嫁」「残骸アラウンド」フリー画像サイト ガーリードロップより

「救いのような」「水彩スコープ」「春」「空のうみ」「まなざしが気持ち悪い」

撮影者 自分

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